【書評】『読書は「アウトプットが99%」』
積ん読書家のあみぃ(@Amybunnycarry)です。
本を読んだはいいけど、読みっぱなしで何も変わっていないなあという人におすすめの本があります。『読書は「アウトプットが99%」』です。
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)
- 作者: 藤井孝一
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2013/12/24
- メディア: 文庫
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これは、「せっかく読んだ本を何とかしたい!」と思っている人のために、アウトプットの方法をこれでもかと紹介してくれている本です。
アウトプットの大枠は「話す」「書く」「行動する」
読んだ本を自分の血肉とするためには、
①誰かに話す
②内容を書き出す
③書いてあることを実践する
の3つが必要です。今回はこの3つを実践するための方法の中から、②と③について個人的に良いなと思ったものを書き出してみます。②は<書>、③は<実>というマークをつけておきます。(また後半には本の読み方も出てくるので、<読>というマークもあります。)
<書>要約力をつける
デキるビジネスマンに必須の力が「要約力」。
ビジネスで成功したいなら、相手が何を伝えたいのかを瞬時に見抜けるようになる必要があります。
この要約力を鍛えるのに最適なのが読書です。
この項目は何が言いたいのか?
この本は何が言いたいのか
自分なりに要点を集約していきましょう。
<書>A4の紙に書き出す
さらに集約したものをA4の紙に書き出せば、本の内容を一目で俯瞰できるし、内容も覚えられます。ブログを書いている人はブログのネタにもなります。
<書>書評を書く
要点を書き出したものをもとに書評を書いていきましょう。
①何が書いてあったか
②そこから何を学んだか
③それをどう活かすか
という構成にすれば、迷わず書くことができます。
<書>メルマガを書く
メルマガはハードルが高いですが、構成は参考になります。
①本の要約
②著者はどんな人物か
③その本が生まれた背景
④その本は誰におすすめか
そのままブログにも使えますね。
<実>中身を実践し、自分の理解を付け加える
本の中身をそのまま伝えたら単なるパクリですが、実践に自分の理解を付け加えれば、それは自分の意見になり、自分の付加価値にもなります。
個人的にこれはいただきだと思ったのは以下の言葉。
受け売りでも3回実践すれば、自分の言葉になることもあります。
自分は中身がないなぁと思っている人でも、語る内容を高速で増やしていけますね。
<読>一流の人は、こんな本を読んでいる
本の後半には、成功している人(経営者、お金持ち)がどんな本を読んでいるかも書かれています。
経営者に人気なのは“古典”
雑誌「週刊ダイヤモンド」に掲載された、経営者に人気の本ランキングは以下の通りだそうです。
2位:『マネジメント』(ドラッカー)
3位:『現代の経営』(ドラッカー)
経営者がなぜ古典を読むのかと言えば、いつの時代にも通用する普遍的な教えが書かれているからです。
どうしたら人がついてくるのか、人を使うとはどういうことか、人の心理をどう読んで行動するのか。そういった真理は、いつの時代でも変わらないのです。
私も小学校教員時代、D.カーネギーの「人を動かす」を読んで実践していました。
成長したかったらこれを読もう
筆者はさらに、
・歴史や文学、考え方のヒントが載っているような本
・難しい本。今の自分を超えている本
・仕事と関係ない本
をおすすめしています。
歴史などの本で物事の仕組みを学び、難しい本で自分を成長させ、一見無関係な本からビジネスのヒントを得ていく。経営者でなくても参考になると思います。
難しい本を読むのは大変ですが、
読んでもわからなかったことと、読んだことがないことは大きく違います。
つまり、
読んでもわからない>>>>>読んだことがない
ということですね。わからなくてもいいから難しい本に挑戦するべきです。
文芸書も読もう
ビジネスで成功するためには文芸書を読むことも大事だそうです。
「小説を読んでも明日の仕事には役に立たないじゃないか」と思うかもしれませんが、これにはきちんと理由があります。それは、
人間としての幅がないと、ある一定レベル以上の人物にはなれない
からです。
人を動かすには、統治能力だけではなく、表現力や想像力も必要です。なぜなら、夢やビジョンを語る、ビジョナリー(先見の明がある人)でなければならないからです。 (中略)その表現力や想像力などは、文芸書によって培われていくものです。
実用書しか読まない私は少し反省しました。
まとめ
アウトプットの本を読んでアウトプットしなかったら何も意味がないので、さっそくブログに書いてみました。
こうして書いてみると、理解があいまいなところはもう一度読み返す必要があったため、より自分のものになっていく感覚がありました。
みなさんも、次に読む本はぜひ要約して書評を書いてみてくださいね。