あみぃの人生いろいろ!

気ままに生きる

小学校英語に関する勝手な提言

※完全に個人の意見です

はじめに

私は、英語が好きな小学校教員です。(そのうち辞めます。)もともと小学校英語には反対の立場でした。しかし世の中の流れが熱狂的に小学校英語を実現させた今、反対するのもめんどくさく、特に興味がないというのが実情です。でも自分が英語を学ぶのは好きです。

そんな私がある日、ある子どものある発言を聞いてあっけにとられてしまいました。だいたいの活動に対してダルそうにしている、ちょっとヤンキーがかった男の子が突然、「オレ英語読めるようになりたい。話せるようになりたい」と言ったのです。

もともと反対の立場だったので、小学生に英語を教えるなんて視点をそもそも持っておらず、件の男の子にアドバイスする言葉が一切出てきませんでした。(アドバイスしようという発想自体が職業病かもしれませんが。)

なので、現在の小学校英語の実情を踏まえつつ、私が教えるならどうするかな、と考えたことを書いてみます。

小学校英語の現状

現在は小学校5年生から外国語活動として英語が導入されています。地域によっては1年生から英語の時間があるところもあります。高学年の英語は、自己紹介や「What color do you like?」「How many books do you have?」などの質問表現、道案内などで、低・中学年は歌やゲームで数字や動物、物の名前などを学習します。

何が問題か

現在の小学校英語には以下の2つの課題があると思います。
・教わるフレーズは、子ども自身が使いたくなるような表現ではない
・フレーズや単語を増やすばかりで、英語のしくみを一切学ばない

子どもたちの興味は往々にして、「宿題を忘れましたって英語でなんて言うの?」というように、自らが使う文をどのように言えばよいかというものです。「どんな色が好きですか?」なんて習っても使いようがありません。

また、しくみ(文法)を学ばないため、自ら文章を作り出すことができません。中学校から教えるような文法をそのまま小学校に下ろせとは言いませんが、英語のしくみを教えることがそんなにいけないことなのでしょうか。算数で分数のわり算や百分率を教えるくらいだから、英語におけるしくみだって扱うことは可能なのではないでしょうか。

※ただ現在は指導者側の育成と研修が間に合っていないという大きな問題があるので、そこをクリアしたとして論を進めます。

子どもたちがよく使う表現

では、子どもたちがよく使う表現とはどんなものでしょうか。

・宿題忘れましたー
・あー腹減ったー早く給食食いてー
・もっと遊びたいー
・勉強やだー
・早く家に帰りたいー
・ゲームしてー
・一緒に帰ろー

以上の表現を、SVOで表して教えたらいいのではないかと思います。

具体的なやり方

まず、単純なSVOを示します。

I go home.
I eat lunch.
I play game.
I forgot my homework.

英語は、「私・~する・~を」っていう順番であることが分かれば、動詞さえ増やせばある程度のことは言えることが分かります。そこに、本能の塊である小学生の表現によく登場する「want」を入れてあげると、

I want to go home.
I want to eat lunch.
I want to play game.

となり、したくないことならさらに「don't」を入れると

I don't want to study.

となります。あとは応用で

I want to eat lunch right now!
I want to go home as soon as possible.(難しい?)
I want to play forever.
Let'go home together.

などと広げていけばよいでしょう。ひたすらフラッシュカードで単語を増やしていくよりもよっぽど有益なのではないかと思います。

終わりに

以上の事柄が実現する可能性は微塵も期待していません。私は私の英語学習をがんばります。